2014年3月15日土曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 最終巻エピローグ解説 -箇条書き短縮版-


長文になるエピローグ解説の箇条書きバージョン 詳細な解説は元の記事参照

前提情報

・クリスマス時にスーパー京介であると宣言、以後は地の文で語らない隠された意図を持っている

・12巻冒頭のツンデレ会話で語るように、桐乃の言葉もこちらで意味を解釈する必要がある


解説

・桐乃が告白後に「二人の人生相談」をエロゲーの話で不自然に避けるのは過去に麻奈実が語ったような現実の兄妹恋愛の問題と向き合う恐怖から

・桐乃が京介に渡したエロゲーで兄妹が結ばれた後が描かれた作品がなかったのは、桐乃がそれより先の関係の存続を諦めているという意味

・桐乃は努力によって過去の「お兄ちゃん」のように振舞っているだけで、本来は京介ほど困難に挑める精神力はない

・今までに渡されたエロゲーの内容から桐乃の諦めに気がついた京介がスーパー京介を名乗る、この時点から読者には言わない意図を持つ

・期間限定の恋人は、桐乃が提案し桐乃が終わりと言う、京介は自分からは言わない

・桐乃が麻奈実に期間限定という話をしようとした時に、京介が止めている

・京介の嘘を見抜ける麻奈実に対して「実妹エンドやってやるぜ!」と言う、つまりスーパー京介とは読者に語らないが期間限定で恋人関係を終わらせるつもりがないという意味

・エピローグの行動は指輪を送ってキスをするという結婚式を再現する演出

・桐乃の「帰ったら、人生相談」という台詞は桐乃が中断させた「俺たち二人の、人生相談」の続き

・京介が自分の想いをエピローグのキスで伝えることで、ようやく桐乃は二人の人生相談をする決意が固まる


補足

・麻奈実が二人の関係を否定する兄妹恋愛の現実問題を語るのは京介の決意の確認のため

・麻奈実が対決の最初に語る「節目だから」とは、京介が諦めれば桐乃との関係を終わらせられる最後の瞬間ということ

・京介が期間限定で終わらせようと思っているなら、狙い通りに「普通の兄妹にもどる」ので卒業式の後に現れる必然性がない

・同じく京介が期間限定で終わらせようと思っているなら、大切にしているはずの麻奈実が告白までしても期間限定でいることを黙っている京介の行動が不自然

・二番でもいいと言った黒猫が『運命の記述』を破くのは、京介が桐乃と普通の兄妹にもどらないと知っているから

・「仕方ないで済ませていいことなんか、一個だってねえ」と言った京介が、麻奈実の語るように多くの障害があるからと関係を終わらせるというのは発言と矛盾する



以上により「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の最終巻の結末は「完全なる桐乃エンド」である「今後も桐乃と恋愛関係のまま」ということになる






参考

俺の妹がこんなに可愛いわけがない最終巻 伏見つかさ先生へ「ラストについて」「次回作」などインタビュー!
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51398941.html

1 件のコメント:

  1. もともとこの作品を楽しんでいだ者です。
    最終巻を読了後、登場人物の意図を読みきれず2013年からモヤモヤを抱えて生きてきました。
    しかし貴ブログでの解説を読み、彼らの本当の想いや真意を感じることができ、やっと晴れやかな気持ちになることができました。
    本当に感謝致します。

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